のんびり空間

ROENTGEN　STORIES

ROENTGEN　STORIES




HYDEが求めたもの・・・。

この、『ROENTGEN　STORIES 』で表現したかったこと・・・。

それは何だろう・・・。

見る人によって、いろんな受け止め方があるような気がする・・・。

人の死・・・、幻想、夢、自由・・・。

とても奥の深い作品でした!!

ΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟΟ

EVERGREEN

白い髪、白の服・・・白づくめのHYDEが大きなギターを抱えて歌う。

その場所は、無機質な大きな籠の中。

籠の中心にある扉は開いていて、階段が下まで続いている。

その階段の一番下に、もうひとりの黒服のHYDEが倒れたまま動かないでいる・・・。

階段を降り、その自分の横を通ってどこかへと歩いてゆく・・・

※物語の始まり。友人の死をテーマに作った曲。ROENTGENの楽曲はここで弾いているギターによって作曲された。

ANGEL'S TALE

黒のコートに黒の手袋、黒の靴・・・。そして、グレーのマフラー。

まさに、籠の前で倒れていたHYDEだ。

暗闇の中、光に向かって続く螺旋階段を上っていくHYDE。

階段を上ると大きな窓があった。窓は屋根へと続く・・・。窓から出ていく・・・。

鐘のある塔のような建物の上で本を開いたまま、歌うHYDE。

歌い終わると、ふと立ち上がり、そのまま飛び降りる・・・。

※教会で似合うクリスマスソング。明けゆく夜を映像で表現している。

SHALLOW SLEEP

塔から飛び降りた姿は白い布のようになって、ベットへと・・・

その白い布にくるまれるようにHYDE。

白いふわふわの上着に黒のパンツ。ベットに寄りかかりながらギターを弾き、歌う。

その前では、男が棺を磨いている。

磨いた棺の上には輪になった有刺鉄線と、その上にゆりの花・・・。

ベットのうしろは壁一面が本棚になっていて、窓から吹かれる風と共に本が次々と落ちてしまう・・・。

本には、羽をもつ生き物の絵が・・・

塔から飛び降りたHYDEの持っていた本を男が拾い上げる。

開くと、中にはたくさんのイラストの羽が・・・。羽以外の部分は焼かれている・・・。

※夢の余韻に戸惑う気持ちを表現している。幻想的な夢・・・。

SECRET LETTERS

人々が森の中で、ゆりをのせた棺を運んでいる。

ぼろぼろになった大きな旗。少年はたいこを叩いている。それぞれが黒い風船を持っている。

棺が透き通るように、棺の中で眠るHYDEが浮かび上がる。

白い薔薇いっぱいに囲まれ、黒いネクタイとスーツを着て棺の中に寝ている少年のようなHYDE。

手を組み、そっと目を開ける。

棺はさらに奥まで運ばれ、男達が土を掘る。

そっと棺は埋められ、開いた本に挟んであったいくつもの羽が棺の上からかけられる。

そして、土がかけられてゆく・・・静かに目を閉じるHYDE。

時折、棺の中のHYDEから見る視線のような描写。

祈る人々・・・。

それぞれが持っていた風船を空へと放す。

その光景を遠くから見る一人の存在。

黒い帽子に腰まである白くて長い髪・・・。胸には十字架・・・。

これもHYDEだ。

森の中で、気持ちよさそうに踊りながらうたうHYDE。

それを狙う２人の男。

彼らが投げ放った網によってHYDEはつかまってしまう。

その目は遠く空を見つめた・・・。

籠の中のHYDE・・・。白ずくめでギターを抱えながら歌っている。

だんだんと映像は色褪せていく・・・

※「アンネの日記」をまとめた楽曲。ROENTGEN　STORIES の最後を締めくくる為に撮影された。


―そして物語は１曲目"EVERGREEN"へと繋がり永遠に続いてゆく・・・。―

Story writteen by HYDE